相場を分析するうえでよく言われるのが、テクニカル分析とファンダメンタル分析ですね。
テクニカル分析は、実際の株価の毎日の値動きをうつした表(チャート)と、その値動きを特徴づける指標(インジケーター)を使って、今後の株価を予想。
いっぽうファンダメンタル分析(略してファンダ)は、会社の業績や世界情勢などを見て、今後の株価を予想。
もっぱらテクニカル分析は短期トレード向け、ファンダメンタル分析は長期投資むけ、と言われます。
テクニカル分析 → チャート、ローソク足、移動平均線、出来高、MACD、RSIなどで、今後の株価を予想(短期トレード向け)
ファンダメンタル分析 → 会社の業績、セクター、テーマ、中央銀行の動向、世界情勢などで、今後の株価を予想(長期投資向け)
これらの分析情報は、各証券会社の株アプリやツールはもちろん、ネット上でもいろんなウェブサイトで公開されています。
習うより慣れろ。
具体的に見ていきましょう。
たとえばテクニカル分析。
代表例としては、チャートのローソク足と移動平均線ですね。
(クリックで拡大・SBI証券スマホアプリより)
こちらは丸紅(8002)の2018年8月頃の日足チャート。
赤色線の25日移動平均線の上でローソク足がはねているから、次に25日移動平均線にローソク足がタッチしたときに買い、などの判断をします。
チャートは各種証券スマホアプリ・ツールでも見れますが、ウェブ検索でも簡単に見れます。
丸紅なら「丸紅 チャート」でグーグル検索。
(クリックで拡大・グーグル検索結果と株探より)
「株探」などの著名なサイトでは、移動平均線も含めてローソク足チャートがのっています。
ファンダメンタル分析の代表例としては、業績の成長率。
(クリックで拡大)
こちらはマルハニチロ(1333)の2018年の通期の有価証券報告書(有報)。
売上や経常利益が毎年右肩あがり、これが続くかぎりは買って放置。
そんな考え方ができます。
有報は会社の年々の業績推移を大局的に見ることができ、私はよく使ってます。
有報もグーグルで「会社名 有報」で検索すればでてきます。
マルハニチロなら「マルハニチロ 有報」でOK。
(クリックで拡大)
もちろん株価は移動平均線の通りに動かないこともありますし、業績成長率の通りに動かないこともあります。
結局のところテクニカルもファンダも、勝つための期待値をあげるための手法のひとつにすぎません。
むしろこうした手法を逆手にとり、「織り込み済」とか言って、株価が逆の動きをすることもあるくらいです。
頭でっかちではなく臨機応変に、これらの知識を使うようにしましょう。
テクニカルとファンダ、どっちのほうが使える、ということもありませんね。
テクニカルだけで勝っている人もいれば、ファンダだけで勝っている人もいます。
ちなみに私自身はややテクニカル派で、どっちも必要だと思っているタイプです。
なんであれ初心者のうちは、幅広く学習しておくほうがいいでしょう。
なお、初心者は株の攻略法を、テクニカルとファンダに大別しがちです。
株にはいろんな攻略法がありますので、あまり固定観念にとらわれず、柔軟に考えていくのがいいと思いますよ。
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