よく「小資金・初心者のうちは、1日の売買をくりかえすデイトレードがオススメ」と言われます。
しかし、それは嘘です。
私的には「小資金の初心者ほど時間軸を長めにとり、中長期投資からはじめて相場を観察しろ」です。
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私も散々やってきて実感していますが、デイトレード(デイトレ)やスキャルピングといった短期売買には、以下のような弊害がありますね。
手数料負けしやすい
板薄リスクがある
ロボット(AI・アルゴ)による自動売買が日々進化している
まずトレードは、売買の回数だけ手数料をとられます。
なので必然的に売買回数が多くなるデイトレでは、それだけ手数料も膨大になりがちです。
そして次に、板薄リスク。
こちらは極端な例ですが、直近の買い板が1510円、売り板が1550円という小型株。
この場合、すぐに成行で買うと1550円で約定することになりますね。
そしてすぐに成行で売ると1510円で売ることになり、すぐさま40円分の損が確定してしまいます。
相場というのは、ある程度の時間軸をとらないと、他の人の注文(出来高)が入ってきません。
ですので短期売買になるほど、自己完結みたいな無駄な注文に近づくことになります。
そういうことが積み重なって、結果、損をするわけです。
これは板の厚い大型株でも、同じことが言えます。
直近の買い板が1550円、売り板が1551円。
十分な指値の量が入っていたとしても、上記のようにすぐに成行買い、成行売りをやっていては、こちらでも1円の損。
こんなトレードを繰り返していては、あっというまに手数料負けして終わり。
いわゆる数秒単位で売買をおこなうスキャルピングでは、このリスクを意識しないといけません。
また機関投資家や富裕層によって用意された「アルゴ」とよばれる自動売買システムのロボット・AIが、日々進化しています。
なのでテクニカルや板読みなど、自分自身でデイトレ手法を確立しても、すぐ通用しなくなることもしばしば。
ぶっちゃけデイトレは、生身の人間ではたちうちできないことのほうが、多いのですね(笑)
機関投資家のディーラーやプロトレーダーといった、世界有数の投資家たちでもことごとく失敗するのが、短期トレードの世界です。
まあ言葉では説明できない才能やセンスの世界になってきますし、基本的に「労多くて益少なし」です。
みなさん勘違いしていると思いますが、別に投資って、必ずしも「細かく売買するほど儲かる」というものではないんですよ。
むしろ株投資は、買ったあとは長く寝かせたほうが、簡単に儲けることができますね。
機関投資家はノルマがありますから短期売買にならざるをえませんが、私たち個人投資家は時間軸を自由に設定でき、時間を味方にできるメリットがあります。
そう考えると投資って、サラリーマンや学生みたいに忙しい人にこそ、超オススメだと思いませんか?
なぜなら忙しい人のほうが、短期売買で余計なことをせずにすみますからね。
人間は弱いもので、やることがなくなって暇になると、株取引でも余計なことをしだします(笑)
ツイッターとかを観察していれば、よくわかりますよ。
相場歴が10年以上にも関わらず、デイトレードをくりかえして毎日20万円とか溶かしてマイナスにしている無職やフリーターの人なんて、ゴロゴロいますから。
あせって稼ごうとしても、むしろお金は逃げていく。
そういうものです。
そんなわけでみなさんも横着はせず、本業をしっかり働きながら、中長期投資で時間軸を長くとって株投資することから、はじめてみるのがいいでしょう。
その過程で、いろいろ短期の値動きにも気づきがありますので、そうなったら少しずつ、スイングやデイなどの短期トレードをやっていくのが、いいのではないでしょうか。
ごく一握りになりますが、中には手数料やアルゴといった弊害を克服し、板や歩み値から瞬時の需給を読むことで、毎日デイトレで莫大な収益を安定的にあげつづける個人投資家がいるのも、事実です。
特にXMなどでプレイできるFXや先物は、株とは異なり短期向けの相場。
技量を鍛えることで、長期投資より効率よく稼げる可能性があるのは、間違いありません。
● XMのわかりやすい解説(参考記事) |
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