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現引きとは?
<株投資のイロハ3-6>




現引き(げんびき)」とは、信用取引の買い玉を現物株に変えることです。


  • 現引 → 信用買いポジを現物に変える

  • 現渡 → 現物と信用売りポジを相殺して同時決済する


似たシステムに「現渡し(げんわたし)」というものがありますので、しっかり区別しましょう。


<現引きの例>

  1. 30万円入金して、株価5000円の銘柄Aを100株、50万円で信用買いする。

  2. 数日後、株価が6000円まで上昇。さらに20万円入金して、その信用買いポジの銘柄Aを現引きで現物に変える。



建単価と同じ金額を入金しておく


注意点として、信用取引では30万円の入金でも50万円の株を買えましたが、現物では、買ったときの株価ぶんの資金が必要になってくる、ということです。

現物株に変える以上は、50万円で買った株は、しっかり50万円用意しておく必要がある、ということですね。

もし信用取引でレバレッジをかけていた場合は、たりないぶんのお金を入金しておきましょう。

なお株価がどれだけあがっていても、信用買いした時点の株価(建単価)の資金があればOKです。


現引き自体には、手数料はかかりません。

それまでかかっていた金利手数料を建単価に追加して、新しく現物の建単価が構成されます。


<現引きにおける建単価の正確なシミュレート>

  1. 30万円の入金で、株価5000円の銘柄A100株を、50万円ぶん売買手数料200円で信用買いする

  2. 7日後に株価が6000円となり、現引きする

  3. 金利手数料が1日40円として、金利手数料は7日ぶんで280円

  4. 信用買いの建単価に信用買い時の売買手数料と金利手数料(200+280=480円)をプラスし、現物での新しい建単価は50万480円となる

  5. 現引きするには、最低でも新しく20万480円の入金が必要


こういうわけですので、厳密には信用買いしたときの建単価にくわえ、各種手数料をプラスしたお金のトータルでたりないぶんを、入金しておく必要がありますね。


どういうときに現引きは使えるの?


現引きには、以下のようなメリットがあります。


  • 金利手数料の固定費を払わなくてすむ

  • 税金の支払いをツケにできる

  • 含み益を継続でき、メンタル的にも余裕ができる


信用買いポジは長くもてばもつほど、株の購入額に対して年利3%の固定費がかかってきます。

現引きすることで、この固定費をカットできますね。


信用買いでエントリーして、含み益がすぐにでて損切りせずにすんでいる場合、そのまま長期投資しておくのがオススメです。

しかし長期投資にするなら、金利手数料をカットする意味でも、現引きしておいたほうがいいわけですね。



税金の支払いを後回しにできる


また、支払い税金をカットできる(くりのべる)のも大きいです。

現引きなんて面倒そうなことをしなくても「信用買いポジを一度決済したあとに、もう一回現物で買えばいいじゃん?」なんて考える人もいると思います。

その答えは、税金にあるんですね。


<現引きせずに信用買建玉をいったん売り、現物に買いなおす場合>

  1. 株価5000円の銘柄A100株を、50万円の入金で50万円ぶん、レバレッジ1倍で信用買いする

  2. 株価6000円(含み益10万円)になったとき売り決済する

  3. 確定益は10万円、税金は20%、2万円税金として資金からマイナスされる

  4. 残り資金は58万円になり、再度現物で株を買おうとしても、株価が6000円で60万円必要なので、資金が2万円たらずで買えない



特に小資金でやってるときは、こういう局面ってあると思うんですね。

含み益のでた玉を一回でも利確してしまうと、税金を支払うことになり、そのぶん買付余力がへります。

しかし現引きであれば、そのまま含み益を継承して、新しく現物をたてれます

同じ銘柄でトレードをするうちは、なるべく現引きを利用して、支払う税金は後回しにするのがいいですよ。



損小利大の戦略として使える


あとは単純にメンタルや、損益のわかりやすさの問題。

現引きすると含み益をそのままひきつげますので、現物にしたあとでも、ちょっと株価がさげたくらいでは狼狽しません。

しかし現引きせずに一回信用買いポジを返済して、新しく現物を建ててしまうと、またいきなり含み損状態からはじまることも、ありえますよね

単純に、気分が悪いわけですよ(笑)

損小利大トレーダーを目指すのであれば、メンタル的にも含み益状態の株をずっと継続保有しておくことに、慣れておいたほうがいいです。

戦略的な意味でも、現引きはいろんな使い道があります。

ぜひ活用しましょう。


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