配当・優待目的の長期保有で株を買おうとしている初心者によくあるのが、その株の株価×100ギリギリの金額を証券口座へと入金し、その株を成行ですぐに買おうとしているときですね。
だいたい失敗します(笑)
(クリックで拡大・SBI証券スマホアプリより4661・オリエンタルランドの板)
このオリエンタルランド(4661)の例でいえば「株価が11,255円だから最低取引額100株は112万5500円。120万円程度入金しておけば足りるだろう」というパターン。
この状態で成行注文しても、約定しません。
成行買いで株を買う場合は、当日とりうる株価(値幅制限)の上限のお金を用意していないと、約定しないのです。
● 値幅制限とは?(参考記事) |
(オリエンタルランドの値幅制限)
このときのオリエンタルランドの値幅上限は14,255円なので、用意すべき現金は142万5500円と数百円の取引手数料、ということになりますね。
こう言うと「30万円も余分にお金を用意しないといけないの?」とヤジが飛んできそうですが、そういうことではありません(笑)
では、ほぼ株価と同じ金額を用意して、株を成行同然ですぐ買うためには、どうすればいいか?
平日のザラバ中(9時~15時)に、現在の株価以上の適当な値段で、買い指値を入れる |
これが答えです。
正確には、現在最安の売り板以上の値段で、買い指値をいれる。
このオリエンタルランドの場合でも、最安の売り板は11,260円ですので、それ以上の値段に買い指値をいれてやります。
たとえば11,275円あたりに100株の買い指値を入れる。
すると、売り板の最安な11,260円のところの他人の売り指値から100株を買うことになり、112万6000円と取引手数料で、オリエンタルランド100株を買えます。
これで113万円程度の資金があれば、112万6000円の株をすぐに買うことができる、ということですね。
「11,275円で買い指値をいれたら11275円の売り指値から株を買って112万7500円かかる」ということではなく、どの指値をいれても最安の売り指値である11260円から買える、という点がミソです。
不利な価格で約定されないよう、公平にできています。
(クリックで拡大)
(1)「銘柄検索」をクリック
(クリックで拡大)
(2)銘柄名(あるいは銘柄コードの4つの数字)をいれて銘柄選択(オリエンタルランド・4661)
(クリックで拡大)
(3)「取引」をクリック
(クリックで拡大)
(4)「現物買い」をクリック
(クリックで拡大)
(5)枚数を100にし、指値クリック、指値額を11260(最安売り板以上の適当な値段)にし、取引パスワードを入力し、発注クリック
不思議なことに、この「売り板に買い指値を入れる」というノウハウ、意外とどこでもあまり語られていません(笑)
初心者ならまずつまずくところですので、注意しておきましょう。
まあ株の面倒くさい部分ですが、そういうものだと認識してください。
私も最初、この仕組みには困惑しましたから、みなさんも困惑するのは仕方のないことだと思います。
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