このページでは、銘柄ごとの次回決算発表日の調べ方について、わかりやすく説明していきます。
目次
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上場している会社は、年4回にわけて「決算短信」という形で、業績を発表。
会社がその業績を発表する日を「決算発表日」と言います。
その決算の業績発表によって、株は大きく値動き。
特に短期トレードの場合、この決算発表日にポジションをもちこすのは、だいぶギャンブルになります。
これを「決算ギャンブル」とか言ったりします。
(こういうことがありえる)
長期投資をする場合でも、次回の決算発表日が目前にひかえている場合は、なるべくエントリーを回避。
決算発表が終わって数日して、値動きが安定してから現物株のエントリーをしたいところです。
<決算発表日には株価は大きく動く>
短期トレード → 発表日に持ち越すと、テクニカルの通用しないギャンブルになる
長期投資 → 発表日の直前にエントリーしたら、いきなりでかい含み損をかかえることがありえる
発表日は、銘柄ごとにまばら。
注意深く調べないと、思わぬダメージを食らうことになります。
じつは銘柄ごとの次回の決算発表日というのは、不便なことに、目立ったところにはのっていないことが多い。
(クリックで拡大・SBI証券・株アプリでの決算スケジュール)
「各証券で公開されている決算発表スケジュールを確認すれば?」なんて、トンチンカンな返答がかえってくることも多いです。
しかしこちらとしては、あくまで自分が興味のある特定銘柄の決算発表日を知りたいだけ。
別にスケジュールでびっしり詰まった銘柄リストを、眺めたいわけではないのですね。
そこからお目当ての銘柄の発表日をさがすのは、かなり骨です。
そんなわけで一番確実なのは、やはりグーグル検索で「銘柄名 次回決算発表日」などと、うちこむこと。
(クリックで拡大)
こちら2020年1月上旬でのオリエンタルランド(4661)のグーグル検索結果。
検索欄の段階で「2020年1月30日」と明記されています。
また、一番上にでてくるページはだいたい会社の公式ページですので、そこをクリックすることで決算発表予定日がのっています。
(クリックで拡大・OLC公式ページ・IRカレンダー)
(クリックで拡大・株予報のOLC)
ヤフーファイナンスの株予報(外部リンク)でも、わかりやすい場所に次回決算発表日を掲載。
銘柄コードや銘柄名の検索で、でてきます。
そして肝心の、私たちの使用頻度が一番高いであろう証券会社のスマホ株アプリ。
スマホ株アプリは、発表日をのせているアプリとのせていないアプリがある、というデメリットがあります。
アプリで決算発表日を確認するなら、「業績」の欄をクリック。
比較的まともに情報をのせているSBI証券と楽天証券のアプリでは、以下のような感じに。
(SBI証券・株アプリより)
(楽天証券・iSPEEDより)
<各スマホ株アプリの決算発表日の記載>
SBI証券 → 前回発表日のみ
楽天証券(iSPEED) → 前回発表日と次回発表日
両方とも次回発表日がすぎれば、それが前回発表日として更新されていきます。
株アプリから確認する場合は、楽天証券のiSPEEDを使ったほうがいいですね。
こうした点からも、やはり複数の証券口座を開設しておくのが賢いと言えます。
● オススメの取引証券口座ランキング(参考記事) |
(クリックで拡大・SBI証券ホームページ)
SBI証券の場合、ホームページ上からであれば、一応次回発表日も確認することができます。
ログインの手間を考えると、まあ面倒くさいですが(笑)
ちなみにSBI証券ユーザーの場合、株アプリで次回発表日がわからなくても、単純に前回発表日に「3か月プラス」してやればいいだけの話だったりします。
なぜなら決算短信の発表は、年に4回。
つまり3か月に1回ずつ、おこなわれるためです。
たとえば2020年1月上旬時点で、オリエンタルランドにしても、前回発表日である10月30日が記載されています。
そのため、その3か月後である1月30日あたりが次回発表日だろう、という計算ができますね。
正確な日付がわからなくても、そこらへん1週間あたりのトレードをさけていればいいわけです。
「3か月プラス」のメソッドは、ちょっとしたコツです。
私自身がSBI証券のメインユーザーですので、私はそんな風に見ています。
まあスマホのアプリで手早く確認できるのが、一番楽ですからね(笑)
ということで、まとめると以下のような感じ。
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不便なところもありますが、順応していくよりほかありませんね。
決算発表日は、全銘柄で共通に株価の大きく動く日です。
新しくポジションのエントリーやエグジットを考えている人は、この点、慎重すぎるということはありません。
余談ですが、日本の代表的な株指数である日経平均株価(日経225)。
これに採用されている安川電機(6506)は、日経225銘柄の中でも決算発表がはやい銘柄です。
そのため安川電機というのは、決算期の日本株には大きく影響するとも言われますね。
(外部リンク・安川電機公式ホームページより)
はやい話、決算発表をうけて安川電機の株価があがれば、他の株もその後の決算発表であがりやすく、安川電機の株価がさがれば、他の株もその後の決算発表でさがりやすい。
そんなことが言えるわけです。
<決算発表後の値動き>
安川電機の株価があがる → 他の株も決算で株価あがりやすい
安川電機の株価がさがる → 他の株も決算で株価さがりやすい
ちなみに安川電機自体は、業績が悪くても株価があがったり、業績がよくても株価がさがったりします。
「材料織り込み済み」の値動き多数で、いわゆる「インチキ」と言われることもしばしば。
ですので業績の良し悪しよりは、実際にその株に資金が入っているか、ぬけているかを見るべきですね。
短期トレーダーは、素直に安川電機の決算後の株価の上下から、その後の決算期のトレードスタイルを決めるといいでしょう。
決算の業績の良し悪しについては、別記事「決算短信を使った短期トレードのやり方」参照。