株投資のやり方を、初心者向けにわかりやすくご紹介。貧乏脱出・老後資金を目指して、年間1000万円以上ためる方法をレクチャー!
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株の税金のかかり方と
確定申告の必要なパターン




株式投資では、利益(キャピタルゲイン)がでたときに税金がかかります。

2013年までは軽減税率があって10%でしたが、2014年からは20%にアップ。

たとえば100万円の利益がでれば、20万円の税金を支払う必要がありますね。


目次

徴税のされかた


よくある勘違いとして、たとえば100万円投資して100万円稼いだら、トータル評価額が200万円になっていた。

利確した場合、200万円の20%である40万円を、税金としておさめる必要がある、という捉え方。

これは間違い。


実際にはキャピタルゲインとして利確した100万円に、税金として20%かかってきます。

ですので支払うべき税金は、20万円ですね。



原則として1年間でトータルの損益を計算し、その翌年に納税という形です。

たとえば、年間の損益が以下のようになったとする。



これらの月間損益を合算すると、年間トータルで1170万円の利益です。

なので、その20%の234万円が税金に。

いちいち1日ごとや1か月ごとに税金を払う、ということではないので、覚えておきましょう。

損益がマイナスになった月は、ちゃんと年間のトータル利益からマイナスになる点に着目です。


源泉徴収あり特定口座」を選んでいれば、税金は自動的に証券口座の残高からひきおとしとなり、確定申告をせずにすむます。


● 特定口座ってなあに?(参考記事)


繰越控除と損益通算


また損失になった年は、3年間損失を繰越できるシステム(繰越控除)も覚えておきましょう。

たとえば、2015年が以下のような損益だった場合。



これらの損益を合算すると、年間トータルがマイナス540万円の損失(キャピタルロス)ですので、2015年ぶんの税金は発生しません。

そして3年後の2018年12月までは、540万円までのキャピタルゲインがあっても課税はされません

それが、繰越控除のルールです。



もちろん540万円以上の利益がでたときは課税が再スタートですし、2019年1月以降は2015年の繰越控除が無効になり、540万円未満の利益でも課税されます。



他、別口座との「損益通算」というのも可能

たとえば2017年、SBI証券でプラス100万円の利益、楽天証券でマイナス50万円の損失だった場合、トータルの利益は50万円ですから、税金は20%の10万円ですみます。


確定申告で得になるパターンは?


以上の繰越控除や損益通算を利用する場合は、「源泉徴収あり特定口座」を選んでいても、自分で役所まで確定申告をしにいく必要があります。

なぜなら確定申告をしないと、以下のようなことが起きるからですね。


(1)2015年にマイナス540万円の損失、2018年にプラス540万円の利益をあげた場合

  • 確定申告で繰越控除を利用すれば支払う税金はなしですむ

  • しない場合は2018年の利益540万円にそのまま20%課税され、税金108万円がかかる



(2)SBI証券でプラス100万円の利益、楽天証券でマイナス50万円の損失をあげた場合

  • 確定申告で損益通算すれば支払い税金は10万円ですむ

  • しない場合はSBI証券の利益100万円にまるまる課税され、税金20万円かかる



このように、基本国税というのは、とれるところがあればどんどんとっていきます。

くれぐれも確定申告を忘れないようにしましょう。


確定申告しなくてすむパターン


「源泉徴収あり特定口座」を選んでいて、確定申告しないですむケース(損にならないケース)は、以下の2つの条件です。


  • 毎年トータルプラスで利益をあげている(繰越控除の必要なし)

  • どの証券口座でも利益をあげている(損益通算の必要なし)



自分の持っている証券口座のいずれかで、年間トータル損益が一回でもマイナスになってしまった場合は、確定申告をしないと、余分に税金を払って損することになります。

毎年毎年トータルプラスで終わることができれば、確定申告の手間もはぶけていいですが、なかなかそうもいかないのが、相場の世界です。

税金を取りもどしたい場合は、ちゃんと確定申告をしましょう。


実際の税金徴収の様子


ちなみに「源泉徴収あり特定口座」で株投資した場合。


たとえば100万円のキャピタルゲインを利確したら、すぐさま20万円が勝手に回収され、証券口座の残高はプラス80万円となります。

同一資金で同一の株を買い戻すということができなくなりますので、気をつけましょう。

これが、小資金の初心者ほど長期投資をやったほうがいい理由のひとつでもありますね。



そのあとに、年内に100万円のキャピタルロスがでると、徴収された税金20万円は証券口座に戻ってきます。


また2017年に利益100万円をあげて税金20万円を払っていて、2018年に100万円の損失がでて確定申告をしても、その税金20万円が戻ってくることはありません。



損益マイナスの翌年以降損益プラスであれば、繰越控除で税金が戻ってきますが、損益プラスの翌年以降損益マイナスの場合は、繰越控除が使えないということですね。

国税のいじきたない所になってきますが、そういうものとして受けいれるほかありません(笑)


株の確定申告・まとめ


長くなりましたが、株の確定申告の要点としては以下のとおり。


年間トータルで確定損となったら、「特定口座・源泉徴収あり」でも、必ず確定申告をしよう!


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