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MACDとダイバージェンス
<株投資のイロハ4-9>




テクニカル分析では、株価チャート、出来高とついで、もうひとつ「オシレーター指標」とよばれる分析指標がよく使われます。

オシレーターの代表例はMACDとRSI。

今回はMACDについて、見ていきましょう。


目次

MACDの様子


(クリックで拡大・SBI証券スマホアプリより)


まずは2018年11月~2019年1月の塩野義製薬(4507)の日足で、実例を。

ピンク色で囲った部分が、MACDです。



このように上から「株価チャート・出来高・MACD」と並び、この3つが日本株におけるテクニカル分析のスタンダードです。

このとき、ローソク足が表示された上部チャートを「メインチャート」、出来高やMACDの下部チャートを「サブチャート」と言いますね。

この3つをトータルで考慮して、株のエントリー(購入)とエグジット(売却)のポイントを決めていくわけです。


なおMACDは「マックディー」、もしくは「エムエーシーディー」とよびます。

まあ、どちらでも通じますよ。


MACDの使い方



使い方はきわめて単純。

MACDには「MACDライン」と「シグナルライン」があります。

MACDラインがシグナルラインを上抜けるとゴールデンクロスとなり、買いサイン。

逆にMACDラインがシグナルラインを下抜けるとデッドクロスで、売りサインです。



照らしあわせると、まああたっている。



MACDでは、ゼロラインというのも重要。

ゼロラインより上でのデッドクロスは、その後の株価の下降確度がさらに高くなります。

逆にゼロラインより下でのゴールデンクロスも、その後の株価の上昇確度がさらに高くなります。

今回の塩野義の例では、左から2番目の四角のデッドクロス、3番目の四角のゴールデンクロスが該当ですね。


MACDの数値設定


なおMACD算出のもととなる数値は「短期EMA=12・長期EMA=26・シグナル=9」で設定。

これがみんながよく使う標準値ですので、それにならって設定です。


<SBI証券・スマホ株アプリでのMACDの設定方法>

  • MACDの表示 → チャート欄から左の「テクニカル」クリック、サブチャートから「MACD」をクリック

  • MACDの数値設定 → さらに「設定」クリック、「MACD」クリックから12、26、9の数値にして「設定」クリック


(クリックで拡大・SBI証券スマホアプリより)


<MACDのまとめ>

  • ゼロラインの下でMACDラインがシグナルラインをゴールデンクロス → 買い

  • ゼロラインの上でMACDラインがシグナルラインをデッドクロス → 売り

  • 設定数値は短期EMA=12、長期EMA=26、シグナル=9


サブチャートのダイバージェンス


MACDにかぎったことではありませんが、サブチャートで表示できるあらゆるオシレーター・インジケーターには、ダイバージェンス(逆行現象)が存在します。


リーマンショックのダイバージェンス



こちらは日本の主要株の平均株価をまとめた「日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)」の月足チャート。

2004年~2011年のものを表示しています。

いわゆる株価指数のひとつで、この日経平均株価があがっているときは、個別株も全体的にあがる傾向が。

逆にさがっているときは、やはり個別株も全体的にさがりやすい傾向があります。

覚えておきましょう。



この日経平均株価(略称・日経)ですが、2006年初頭から2007年中盤にかけて、株価があがっているのに、MACDはさがっていますね。

このように、株価とインジケーターが矛盾した動きをしている場合、インジケーターは先行指標として機能

そのあとの株価は、インジケーターの方向にいきます


今回の場合、MACDが下にさげていますので、それにつられて株価もやがて下へ。

これを「ダイバージェンス」とよぶわけです。

いわゆる2008年の「リーマンショック」とよばれる株価大暴落のときにも、こうして月足でダイバージェンスがおきていました。


2010年代・日経の弱気のダイバージェンス



参考までに、こちらは2010年代の日経の月足。

これもまたダイバージェンスをおこしており、これだけでも2020年以降の景気悪化を、予想できたりします(笑)


日水(1332)の強気のダイバージェンス



最後に、株価があげるほうのダイバージェンス(強気のダイバージェンス)をひとつ紹介。

こちらは魚の缶詰の優待株として人気のある、日本水産(1332)の2007年~2016年の月足チャート。

株価がさがっており、MACDがあがっているダイバージェンスがあります。

結果的に、そのあと株価は上昇。


ダイバージェンスまとめ


<ダイバージェンスのまとめ>

  • 株価はさがっているが、MACDはあがっている → そのあとの株価はあがりやすい(強気のダイバージェンス)

  • 株価はあがっているが、MACDはさがっている → そのあとの株価はさがりやすい(弱気のダイバージェンス)



使い方としては、こんな感じです。


まあダイバージェンスやMACDのクロスだけでエントリーを判断するのは、非常に危険です。

ローソク足理論や平均線、抵抗支持線、出来高などの他のテクニカルとあわせて、総合的に判断してエントリーを決めましょう


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