相場の世界には、「指数」という概念もたびたび登場します。
指数のひとつである「日経平均株価」については、日本株をやるうえで特に重要。
為替と同じくらい見るべき指標となりますので、株初心者の人はぜひおさえておきましょう。
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相場の世界での「指数」というのは、簡単に言えば、あらゆる個別銘柄の値動き・株価を平均化した数値(平均株価指数)のことです。
代表的な指数としては、主要な日本株225銘柄の株価をまとめた日経平均株価指数(略称・日経)。
東証一部の大型株を中心に構成されたTOPIX指数。
新興株中心のマザーズ指数、ジャスダック指数。
日本株をやるうえでは、この4つの指数が主流ですね。
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これらの指数チャートが右肩あがりであれば個別株もあがりやすく、逆に右肩下がりであれば個別株もさがりやすいです。
よくこれらの指数は「地合い」ともよばれます。
「地合いが良い」とか言われてるときは、指数があがってて個別株もあがりやすい。
「地合いが悪い」とか言われてるときは、指数がさがってて個別株もさがりやすい。
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為替同様、指数はグーグル検索やスマホ株アプリで、値動きのチャートを見ることができます。
日経平均株価は、単位が円であることに対して、TOPIXなど他の指数は単位がポイントであることに気をつけましょう。
このスクショ(2019年8月9日)であれば、日経は20684円、TOPIXは1503ポイントで引けています。
日本の株価指数で特に重要な日経(日経平均株価)。
こちらは東証一部の代表的な大型225銘柄で構成され、その平均値をだしています。
そのこともあり、日経は「日経225」とも呼ばれますね。
以下、2020年時点・225銘柄のうち代表的な銘柄例。
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これらの銘柄株価の平均値が、日経平均株価というわけです。
この株価指数に採用されている銘柄は、定期的にいれかわることに気をつけます。
もしあなたが株初心者なのであれば、基本この225銘柄から、取引する株を選ぶといいでしょう。
東証一部の大型株に限定されますので、毎日出来高がしっかりあり、テクニカルやファンダがきっちり機能。
空売りも制度信用取引が使えますので、少ない金利で長期空売りできます。
初心者にはうってつけの銘柄が、自然とそろっているわけです。
<日経平均株価採用の225銘柄の特徴>
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お気づきの方もいるでしょうが、当サイトで話題にあげてる銘柄も、だいたい日経平均株価採用の銘柄中心。
こういった著名な大型株で、月足チャートが上昇トレンドであれば買いで入り、下降トレンドであれば空売りで入る。
それが日本株での、一番確実的な稼ぎ方です。
● トレンドとレンジ(復習記事) |
225採用銘柄のひとつ、日産化学(4021)の月足チャートですが、こちらは2012年から2018年まで、ずっと24か月移動平均線の上で、綺麗に上昇トレンドを形成。
底値の600円から頂点の6000円まで、6年かけて株価10倍(テンバガー)を達成。
テンバガーの達成感で、2019年に入ってから深い掘りが発生していますが、こうして年数かけてじっくり株価5倍とか10倍を達成した銘柄は、際立った急落もありません。
そのため逆指値などの資金管理で長期投資していれば、逃げ遅れることはほとんどありません。
長期で育てていける銘柄が多いのが、指数採用の東証一部銘柄の良いところです。
日経225銘柄が多いと感じる方は、以下の「TOPIX100」とよばれる指数を構成する100銘柄(2020年時点)もオススメです。
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日経225同様、東証一部の大型株で構成されてます。
株価指数は日本以外の各国にも存在します。
外国の株価指数で特に見ておくべきは、アメリカ合衆国の「ダウ平均株価」です。
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日経同様、スマホ株アプリなどでチャートを見ることができます。
ダウ平均株価(略称ダウ)は、アメリカの主要大型株30種で構成されています。
いわゆる「世界の株式の本尊」ともよべる株価指数。
これが不調だと、基本的に世界中の株価指数もおちていきます。
やはり世界の中心というのはアメリカ。
日本株をやるうえでも、アメリカの株の動向を見ておく必要があります。
ダウ平均株価の単位はドルですので、このスクショ(2019年8月12日)であれば、25897ドルとなります。
いっぽう他のアメリカの主要な指数としてはS&P500、ナスダック指数、ラッセル指数などがありますが、これらは全部単位がポイントになります。
その他、業種・セクター別の株価指数というのもあります。
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上の絵は楽天証券の株アプリ・iSPEEDより。
このように各証券アプリで、業種セクターの平均株価を見ることも可能です。
● 33業種別のチャート(外部リンク) |
こちらのサイトでも、業種別チャートを見れます。
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上記は2019年8月時点のもの。
たとえば水産・農林業指数チャートが、25日移動平均線の下で下降トレンドになっていれば、水産銘柄である日水(1332)やマルハニチロ(1333)に買いをいれるのは控えておく。
そんな使い方ができます。
指数の要点としては、以下の3点。
日経があがれば個別の株価もあがりやすく、日経がさがれば個別の株価もさがりやすい
ダウがあがれば日経や個別もあがりやすく、ダウがさがれば日経や個別もさがりやすい
初心者は日経採用銘柄の月足チャートで上昇トレンドを作っている株を買い、下降トレンドを作っている株を空売りがオススメ
指数の中でも日経とダウの2つは、よく観察するようにしましょう。
特にダウ平均株価が月足チャートの上昇トレンドに入れば、どの株を買っても儲かりやすいです。
(クリックで拡大・日経とダウの長期チャート)
株式投資をやる以上、日経とダウの長期チャートは、軽く暗記しておくのがオススメです。
このふたつは、それくらい重要な指標になります。
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