株をふくめて相場チャートというのは、以下の3種類しかありません。
上昇トレンド → 株価が継続的にあがっていく相場(ブル相場・強気相場)
下降トレンド → 株価が継続的にさがっていく相場(ベア相場・弱気相場)
レンジ相場 → 株価が上にも下にもあまり動かない相場(ボックス・横ばい・もみ合い)
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こちらは、2018年8月頃の塩野義製薬(4507)の日足チャート。
決算日に大陽線をだし、赤色の水平線をぬけて、そこから株価があがっていく流れが形成されていますね。
これが「上昇トレンド」です。
最初の大陽線がでたのち、ある程度おちついたら買っておく、という戦略がたてれます。
(証券のスマホアプリでは自分でトレンドラインを引ける)
上昇トレンド発生時は、こうして複数のローソク足の下方に右肩あがりの線をひけます。
これを「トレンドライン」と言い、上昇トレンド時には「サポートライン」となります。
株価がこの線を下抜けることはなかなかありませんので、「線にタッチで株を買う」という合図になります。
こちらは、2018年末の東海カーボン(5301)の日足チャート。
2017年に大相場を形成したのち、上昇トレンドが終わって株価がさがっていく流れが作られています。
これが「下降トレンド」。
下降トレンド発生時も、複数のローソク足の上方に右肩さがりのトレンドラインがひけ、「レジスタンスライン」とよばれます。
そして株価がこの線を上抜けることはなかなかないため、「線にタッチで株を空売りする」という使い方ができますね。
そしてこちらは、2016年から2018年頃にかけての、ニチレイ(2871)の月足チャート。
ニチレイは2017年に頂点をつけてから2019年にいたるまで、2500円を底、3300円を天井にして、株価が上にも下にもいかない状態が続いています。
これを「レンジ相場」と言います。
レンジは「ボックス相場・横ばい相場・もみ合い相場」とも言います。
レンジ相場では複数のローソク足の上方・下方に、それぞれ「水平ライン」がひけます。
この水平ラインもトレンドライン同様、それ以上株価が進まないラインとして機能。
「上の水平レジスタンスラインで空売り、下の水平サポートラインで買い」という戦略がたてれますね。
トレンドライン → 上昇トレンド時は複数のローソク足の下方にひける右肩あがりの線、下降トレンド時は複数のローソク足の上方にひける右肩さがりの線
水平ライン → レンジ相場で、複数のローソク足の上方と下方それぞれにひける線
サポートライン(下値支持線) → 上昇トレンド時の下方トレンドラインや、レンジ時の下方水平ラインのように、そこよりさらに下には株価がさがりにくい線
レジスタンスライン(上値抵抗線) → 下降トレンド時の上方トレンドラインや、レンジ時の上方水平ラインのように、そこよりさらに上には株価があがりにくい線
トレンドラインや水平ラインは、自分でチャート上にひいていきます。
株のスマホアプリには、線をひくためのツールがありますので、しっかり練習しておきましょう。
特に大型株では、トレンドライン・水平ラインのサポート・レジスタンスは、かなり機能しますよ。
売買根拠の基礎の基礎ですので、ぜひ覚えておいてください。
ずっと上昇トレンドの株というのはありませんし、レンジの株というのもありません。
株価は上昇トレンド、下降トレンド、レンジの3つをくりかえしながら、形成されていきます。
ただ相場というのは、だいたいレンジ相場でできているのが実情でもあります。
そしてレンジ相場で取引をしてしまうと、売買回数が多くなり、手数料負けする可能性が高くなりますね。
ですので初心者ほど、エントリーしたらあとは放置しているだけで稼げる、トレンド相場がオススメになってくるわけです。
レンジ相場 → 短期トレーダー向け
トレンド相場 → 長期投資家向け(初心者にオススメ)
為替FXや先物では銘柄がかぎられており、すべてがレンジ相場になっていることも多い。
いっぽう株は、主要な銘柄だけでも1000個くらいあります。
株の世界では、トレンド相場の銘柄を探す時間さえおしまなければ、長期放置で稼ぐことも余裕です。
これが、あらゆる投資のなかでも、私が株を一番にオススメする理由ですね。
サラリーマンや主婦などで忙しい人でも、株で稼げることがわかると思います。
投資のうまい人 → 調査や待機に時間をかけて、実際に売買をおこなう回数は少ない
投資のへたな人 → 売買の回数が頻繁
投資のプロほど、こうして勝てる相場を探すのに時間をかけたり、相場が勝てる形になるまで待つ、ということを重視しています。
がむちゃらに高頻度で売買してる人ほど、どんどんお金をへらしていきますので、このことは覚えておいて損はないですね。
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