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先物とは?
<株投資のイロハ6-3>




日経平均株価のような株価指数も、個別株や為替同様、取引することができます。

日経を買っておき、日経があがったら利益になり、日経がさがったら損失になる、といった具合に。



その手段のひとつが「先物」となります。

相場の世界で先物といったら、まず日本の場合「取引できる日経平均株価」である日経平均先物のことをしめしますね。


  • 日経平均株価 → 主要日本株225銘柄の株価の平均値

  • 日経平均先物 → 取引のできる日経平均株価


目次

先物チャートの見方


(クリックで拡大)


日経平均先物は日経平均株価同様、株アプリやグーグル検索で見ることができます。


(クリックで拡大)


こちらをご覧ください。

普通の日経と先物の数値が、そこまで変わらないことがわかりますね。

このように基本、日経株価と日経先物は同じ値動きをします。



先物=夜も値動きするバーチャル日経


日経先物は「取引できる日経」という性質以外にも、「もう一つの日経」として機能します。


まず日経株価と日経先物の違いとして、営業時間。


  • 日経株価 → 9時~15時

  • 日経先物 → 土日祝をのぞく24時間


日経株価はあくまで個別株の平均株価ですので、個別株と同じくザラバのときしか値動きしません。

しかし先物は為替のように、平日の24時間ずっと動きます。



このため日経先物は「日経株価の先行指標」としての機能も持っています。

「ナイトセッション」とよばれる夜間取引で値動きした先物は、翌日のザラバ開始9時で寄りつく日経平均株価に、大きく影響を与えます。

普通は先物が値動きしたぶん、翌日の日経も同じ数値になります



たとえば上図のように、21000で日経株価が15時にひけたあと、夜間先物が21000から20000までさがりつづける。

すると翌日の日経株価はギャップダウンした形で、寄りを20000からスタートすることになります。


この場合、15時から先物でショートをいれておけば、翌日9時の利確で1000円ぶんの値幅が利益になります。

もちろんショートは、翌日9時まで待たずとも、20時や24時に利確することも可


● ギャップと窓埋め(参考記事)


日経先物はどこで取引できる?


先物は為替同様、XMで取引することができます。



先物は日経以外にもマザーズ先物、ダウ先物、ゴールド先物、原油先物などがあります。

為替FXと同じように、チャート・テクニカル重視の短期トレードで稼ぐときに使えますね


株の信用取引のように、買い(ロング)と売り(ショート)両方でエントリー可。

レバレッジもききます。

24時間動くのでギャップアップやギャップダウンがなく、逆指値による資金管理もしやすいです。



なぜ株価を平均化したものを取引できるの?


いま自分が持っている複数の金融資産をポートフォリオ、それによって値動きのリスクを抑えることを、ポートフォリオ戦略とか言ったりします。

投資では、持っている銘柄数をふやすほどリスクは分散され、値動きはゆるやかになります


指数はあらゆる株の平均値ですので、その様子は指数のチャートでもよく見ることができます。

こんな感じに。


(「指数<ポートフォリオ戦略<個別株」の順に値動きは大きくなる)


そして投資の世界には「機関投資家」とよばれる投資のプロが存在します。

彼らはみなさんからお金を集め、こういったポートフォリオ戦略で指数採用の銘柄を複数運用。

指数の値動きに似た、安定した成果をだそうとします。

これを投資信託(ファンド)と言ったりしますね。



● 投資信託・ETFとは?(参考記事・ファンドのわかりやすい解説)


個別銘柄の分析時間を確保できない人は、こうした指数の値動き自体を対象としたインデックス投資信託(あるいはETF)を使って、積立の長期投資をする人が多いわけです。


先物も短期向けになりますが、そんな風にして作られた、同じ指数商品です。


ザラバで株として取引できる日経商品


ちなみにザラバ限定になりますが、短期の指数取引は先物だけでなく、株式口座でもできます。

代表的銘柄は「日経レバレッジETF(1570)」と「日経ダブルインバース(1357)」。

これら短期用のETFは信用取引を使えば、それぞれ売り(ショート)でも入れ、レバレッジもききます。



日経レバETFは指数に連動する動きであることに対し、ダブルインバース(インバ)は「日経が下落したときにあがり、上昇したときにさがる」という特殊な指数商品となります。

信用取引を使わずに、現物だけで日経の下げに賭けたいときにオススメとなるETFですね。



● 短期売買で人気のあるETF(参考記事・レバETFとインバについて)


取引できる指数商品の違い


取引できる日経指数商品をまとめると、以下のように。


  • 投資信託やETF → 積立や長期投資に使われる

  • 日経レバETF(1570)や日経ダブルインバース(1357) → 中短期向け、先物口座を使わずに、株式口座だけで指数取引したいときに使用

  • 先物 → 短期向け、XMなど先物口座をひらく必要があるが、24時間ずっと取引可能



先物の特徴として、金利手数料がかからない、決済期限がある点にも注目したいですね。


先物の要点まとめ


  • 日経株価と日経先物はほぼ同じ値動きをする

  • 営業時間は日経株価はザラバのみ、日経先物は休日以外の24時間ずっと

  • 日経株価は取引できないが、日経先物は取引できる

  • 先物は株価の先行指標としての役割を持つ

  • 先物は短期トレードに使われる


為替FXや先物は、短期トレードを極めた人が最終的にたどりつく場所です。

私は相場初心者に短期トレードはあまりオススメしていませんが、しっかり経験をつめば、大金を稼げる手法となります。


● 短期トレードを極めるには?(参考記事)


デイトレードやスキャルピングといった1日完結売買とまでいかずとも、数日程度のスイングトレードのような短期トレードにふれておくのも、相場経験として悪くないですよ。


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