通常日本株は100株からでないと買えません。
しかし証券会社によっては、1株から買えるミニ株(単元未満株)を発行しています。
<主なミニ株>
SBI証券 → S株
マネックス証券 → ワン株
カブドットコム証券 → プチ株
このページでは、そのミニ株の利点や注意点について、簡単にまとめています。
目次
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日本株には任天堂(7974)、キーエンス(6861)、ファーストリテイリング(9983)といった有名優良株があります。
これらは、つねに株価が1万円以上。
このような株価の高い銘柄を値嵩株(ねがさかぶ)と言います。
値がさ株は株価が1万円以上なため、最小単位の100株を買うだけでも、最低100万円の資金が必要。
私たちのような庶民が、手軽に売買できるような金額ではありませんね。
しかしこの問題は、ミニ株を使うことで解消できます。
ミニ株では1株から買えるため、株価が1万円であれば、最低1万円から株を買えることになります。
(クリックで拡大・SBI証券のスマホアプリからのミニ株の買い方)
このときのキーエンスを買うのなら、本来100株ぶんの資金321万5000円(+売買手数料)が必要です。
しかしミニ株を使うことで、3万2150円(+売買手数料)で買うことができます。
ミニ株は、発注したものがすぐに約定されるわけではありません。
約定自体はズレて、発注日翌日の前場や後場となります。
よってミニ株は、短期トレード向けではありません。
指値注文はなく、すべて成行注文になりますので、何円の株価で約定するのかも不明です。
よって多少、株価よりも余分に資金をいれておくのがいいでしょうね。
買える株が限られていることにも気をつけましょう。
有名な大型株(時価総額の大きな株)であればひととおり買えますが、マイナーな小型株だと、基本的にミニ株はありません。
まあもともと小型株は、株価が3桁以下の低位株が多いです。
以下で紹介する手数料の問題点から考えても、小型株をミニ株で売買する必要性自体がないのですね。
(大型株と小型株の違いについては、別記事「株の種類について」参照)
また、1株や10株では株主優待がもらえないことにも気をつけます。
配当金に関しては、株数に見合った金額だけもらえます。
短期トレード向けではない
原則として、値がさ株にのみ使う
発注からすぐに約定されるわけではない(取引時間のズレ)
指値はなく成行注文のみ
確実に約定させたいなら余分に資金をいれておく
配当金はもらえるが、株主優待はもらえない
信用取引はできない(1株単位の売りポジは持てない)
手数料が割高
ここらへんを覚えておきましょう。
ミニ株の一番の問題点ですね。
証券会社によって違いはありますが、だいたい以下のルールと思ってください。
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一回の約定代金が1万円以下だと手数料は50円で固定され、それ以上になると約定代金の0.5%になります。
たとえば、5000円の株を買うと手数料は50円。
1万円の株を買っても手数料は50円。
2万円の株を買うと、その0.5%ということで100円の手数料ですね。
また、通常の100株取引でも同じですが、株数ごとではなく同一約定の金額に対して、手数料がかかります。
<株価2000円の株の例>
3株一気に買って約定代金6000円 → 手数料は50円
1株ずつ買って約定代金2000円を3回 → 手数料はあわせて150円
よって手数料を安くするなら、まとめて買うのがオススメですね。
証券会社の手数料は頻繁に変わるので、一概には言えませんが、これらの仕組みをふまえると、ミニ株を使ううえでお得感があるのは、大雑把に1万円~5万円での約定代金の売買です。
特に大型の値がさ株を1株買うぶんには、いいですね。
「ミニ株は1万円以下や5万円以上の約定代金になると損する」と覚えておくといいでしょう。
約定代金が1万円以下だと、手数料が50円で固定される。
株価200円の銘柄を1株買う、みたいなことをやっていると、200円にプラスして手数料が50円、支払額はあわせて250円と割高になります。
いっぽう売買代金が5万円以上と大きくなると、それもそれで不利感がでる。
たとえば株価3万円のときの任天堂株をミニ株で10株買うと、約定代金は30万円。
その0.5%の1500円が、手数料としてかかってきますね。
100株単位の通常取引なら、約定代金10万円までは売買手数料が100円ですむことが多く、50万円でも300円程度ですむことが多いです。
5万円以上の売買をするなら、もうミニ株なんて使う必要はなく、普通に100株単位取引でトレードをやっていればいいでしょう。
1回の約定代金は1万円~5万円あたりを目安にする
任天堂、キーエンス、ファーストリテイリングなど、大型の優良な値がさ株を1株買うなどの使い方にオススメ
基本的に長期投資で使うこと
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