プライスアクションの中でも重要な値動きとして「ランウェイ」があります。
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ランウェイアップ → 大陽線によって既存のレンジ領域を上抜けることで、1段階上のレンジ領域に推移する(買い継続)
ランウェイダウン → 大陰線によって既存のレンジ領域を下抜けることで、1段階下のレンジ領域に推移する(売り継続)
株の場合、安定したトレンド相場であらわれることが多く、特にランウェイアップは使えます。
月足で連続的にランウェイアップがでているときは、素直に買っておき、長期投資しておくといいでしょう。
エフピコ(7947)は2012年~2017年のあいだ、株価4000円・5000円などの1000円単位節目を支持線・抵抗線としながら、ランウェイアップがでるたびに、どんどんレンジ領域が上へと追いやられています。
安定的にあがっていく株の典型で、長期投資向けと言えますね。
ランウェイに関連する値動きとして、酒田五法の「法」にあたる上げ三法(あげさんぽう)と下げ三法(さげさんぽう)があります。
上げ三法 → 大陽線+小陰線3本+大陽線(買い継続)
下げ三法 → 大陰線+小陽線3本+大陰線(売り継続)
最初の大きな足の次に、孕み線として複数の小さな足が出現。
次にそれらの孕み線を一気にブレイクする大きな足が出現。
いわゆる押し目・戻り目として有名な形で、ランウェイ同様トレンド相場では頻発します。
孕み線の否定形とも見れますので、あまり高乖離してないときに使うのがポイントです。
上放れ三法、下放れ三法は、三法が失敗した形の組み合わせ。
これらの足のときは、様子見に徹しましょう。
連続して同サイズ程度の陽線がでることを「並び赤」、陰線がでることを「並び黒」と言います。
上放れ並び赤 → 並び赤が上窓をあけて出現(買い継続)
下放れ並び黒 → 並び黒が下窓をあけて出現(売り継続)
基本的に並び赤は買い、並び黒は売りですが、それぞれ窓をあけて出現すると、売買シグナルの確度がアップです。
下放れ並び黒に似た形として「下放れ二本黒」があり、こちらは下窓あけて出現した陰線2本の大きさは、同サイズではありません。
並び黒 → 同サイズ程度の陰線
二本黒 → サイズの異なる陰線で、2本目が安値を下に更新
「小幅上放れ黒線」は、小陰線が上窓をあけて1本出現する形。
上昇トレンドの押し目と認識され買い場となるほか、下降トレンドの下方乖離でも買い場となります。
上放れ並び赤に似たものとして「上げの二つ星・三つ星」、下放れ並び黒に似たものとして「下げの二つ星・三つ星」があります。
上げの二つ星・三つ星 → 上窓あけてコマ足が複数出現(買い継続)
下げの二つ星・三つ星 → 下窓あけてコマ足が複数出現(売り継続)
他のランウェイの典型としては「上値遊び」と「下値遊び」があります。
上値遊び → 大陽線+レンジ+上窓+大陽線(買い継続)
下値遊び → 大陰線+レンジ+下窓+大陰線(売り継続)
小石崩しは、下値遊びの下窓がないパターン。
これでも売り継続となります。
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