2本のローソク足の組み合わせとして代表的なものに、かぶせ線と切り込み線(きりこみせん)があります。
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かぶせ線 → 大陽線+大陰線(上方乖離で売り時)
切り込み線 → 大陰線+大陽線(下方乖離で買い時)
どちらも2本目のローソク足は1本目の終値から窓をあけてはじまり、最高値、最安値を更新。
しかし結局ははねかえされ、1本目のローソク足の中央値より内側でおわり、相場の勢いがなくなったことをあらわします。
包み線であれば、始値も終値も前足の外側になりますが、かぶせと切り込みでは終値だけ前足の内側。
相場転換シグナルとしては、包み線ほどは強力ではないことがわかります。
鳥貴族(3193)では2019年12月に、日足でかぶせ線が出現。
事前に決算短信の業績発表により、ギャップアップで大きく株価上昇しており、上方乖離も十分。
かぶせ線が逆張りの売りエントリー合図として、機能した形です。
ギャップアップの窓上部をサポートラインにして、そこまで下落しています。
● ギャップと窓埋め(参考記事) |
切り込み線と似た形としては、差し込み線(さしこみせん)、入り首線(いりくびせん)、あて首線(あてくびせん)があります。
いずれも切り込み線と比べて上昇パワーが少ないため、どちらかといえば下降トレンド継続の売りサインとして機能。
特に切り込み線と差し込み線はよく似ていますので、注意が必要です。
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差し込み線、入り首線は以下の違い。
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「切り込み線 > 差し込み線 > 入り首線 > あて首線」という順で、上昇パワーは少なくなります。
逆襲線(ぎゃくしゅうせん)は、あて首線の陽線を大陽線にしたようなもので、下窓をあけてひけます。
こちらは下方乖離で買いシグナルとして機能しますが、小反発に終わり、再度下降トレンド継続になりやすいことにも注意です。
他にも下窓をあけてひける線として、勢力線(せいりょくせん)とたくり線があります。
こちらはどちらも下ヒゲが長いこと(スパイクロー)が特色で、下方乖離の買いサインとして機能。
違いとしては勢力線が陽線、たくり線が陰線。
勢力線のほうが、買いシグナルとして強いです。
かぶせ線の強化版として、「下げ足のかぶせ」があります。
上方乖離の陰の包み線だけでも売りシグナルとなるところを
続いてはらみ線がでることで「陰の両はらみ」状態となり
そこからさらに陰の包み線に収まる範囲で、かぶせ線が出現
この組み合わせは、売りシグナルとして非常に強力です。
「かぶせの上抜け」は、かぶせ線がでたあとに、それを否定する上抜け大陽線の出現。
売りシグナルが一転して買いシグナルとなります。
さして上方乖離してないときには、買ってみるのも一手です。
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