株はいろんな市場から発行されていますが、その発行元の市場によって、その株の性質は変わります。
日本では、以下の東京証券取引所(東証)の4つの市場がメイン。
東証一部
東証二部
JASDAQ(ジャスダック)
マザーズ
(SBI証券スマホアプリより・2019年2月5日・各市場売買の様子)
東証一部であれば、所属銘柄数はおよそ2000。
この2000社の株が日々売買されることによって、市場全体(指数とも言う)の時価総額も変わっていきます。
値上がりしている株が多い → 市場全体の時価総額はあがる
値下がりしている株が多い → 市場全体の時価総額はさがる
他にも、銘柄は少数となりますが、以下の3つの市場も覚えておくといいですね。
名古屋証券取引所 → 名証一部、名証二部、セントレックス
札幌証券取引所 → 札証、アンビシャス
福岡証券取引所 → 福証、Q-Board
これらに所属する株を「地方銘柄」なんて呼んだりします。
東証4つの市場は15時までの取引ですが、この名証、札証、福証の3つの取引所は、15時30分まで取引できる、という違いがありますね。
<ザラバの取引時間>
東証 → 15時まで
名証、札証、福証 → 15時30分まで
ちなみに「名古屋に住んでないと名証の銘柄を売買できない」みたく、別にその地方に住んでないと、株を売買できないということはありません。
いずれの市場の銘柄も、ネット証券で簡単に売買できます。
原則として、大型株は東証一部に集まります。
東証一部には、ソフトバンクグループ(9984)とかトヨタ自動車(7203)とか、みなさんが聞いたことのある銘柄が多いです。
いっぽう東証一部以外の市場は、ほとんど中小型株が集まると考えてもらってOKです。
東証一部 → 大型株が集まる
それ以外の市場(新興市場) → 小型株が集まる
市場で株取引ができるようになることを「上場」と言い、上場したばかりの株をIPO(新規公開株)や新興株と言います。
そういった新しめの株も、ジャスダックやマザーズといった小型株市場に配属されることが多いですね。
上場 → その会社の株取引が、私たち一般投資家にもネット証券を通じて、できるようになること
IPO → 上場したての株
新興株 → およそ上場から10年未満の株
だいたいの銘柄は、人気株の集まる東証一部をめざして成長していこうとしますが、東証二部やマザーズに長年とどまっている銘柄も、多いです。
こればかりは会社も弱肉強食ですので、仕方ないですね(笑)
単純に日本株では、東証一部の銘柄が一番売買されます。
大型株も多くなりますし、長期投資の兼業であれば、東証一部での取引がメインになるでしょう。
それ以外の市場は小型株が多いですから、初心者が売買すると、高値づかみになることが多いですね。
ツイッターをやっている個人投資家ほど、ジャスダックやマザーズの新興株の「買い煽り」をくらって、大損することが多いです。
(買い煽りに関しては、別記事「材料・思惑とは?」参照)
ああいう煽り銘柄は、チャートなどを深く読めるようになってから挑戦すべきもので、初心者向けではありません。
気をつけましょう。
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