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三山と三川
<ローソク足理論コース9>




酒田五法の「山」と「川」にあたる基本チャートとして、三山(さんざん)と三川(さんせん)があります。


目次

三山・三川



三山はトリプルトップ、三川はトリプルボトムとも呼びます。

山と川で、それぞれネックラインを作りますので、そこをブレイク次第、エントリータイミングとなります。


  • 三山 → 上方乖離時に、同値帯の高値3点で山、安値2点で支持ネックラインを作る。3つ目の山出現後、ネックライン下抜けで売り

  • 三川 → 下方乖離時に、同値帯の安値3点で谷、高値2点で抵抗ネックラインを作る。3つ目の谷出現後、ネックライン上抜けで買い


三尊・逆三尊との違い


三尊・逆三尊との違いに注意しましょう。

三尊も逆三尊も、酒田五法ではそれぞれ山と川に分類されますが、このふたつに比べると、ノーマルの三山・三川は逆張りエントリーの根拠が弱くなります

なぜなら頭が、左肩・右肩と同じ高さ・低さにあるためですね。



頭で最高値・最安値を更新する三尊・逆三尊であれば、右肩を形成した時点で、ぼんやりその形状がわかります。

しかし三山・三川だと、日柄調整のレンジ相場(トレンド継続の押し目・戻り目)との違いがわかりにくい。

ネックラインのブレイクで、ようやくその形状がわかります。


  • 三尊・逆三尊 → 肩にくらべて頭がひときわ突きでているため、ネックラインをブレイクする前から形状がある程度わかる

  • 三山・三川 → 肩と頭が同価格帯であるため、ネックラインをブレイクしてからでないと形状がわからない


よって三山・三川では三尊・逆三尊以上に、ローソク足形状や乖離率など、別の要素をまぜてエントリー判断することが重要


シマノ(7309)の例



シマノ(7309)は2014年~2019年の月足で、だいぶ長いあいだレンジ相場を形成。

これにしても、最初の三山をつけた状態では、三山とレンジ相場の違いがわかりません。

三山をつけたあと、結局ネックラインの15000円を割らなかったため、その後はレンジ相場に推移。

19000円で売り時、15000円で買い時、という状態になっていますね。


ダブルトップとダブルボトム



ダブルトップは、三山(トリプルトップ)にくらべて山がひとつ欠けた状態。

ダブルボトムは、三川(トリプルボトム)にくらべて谷がひとつ欠けた状態。


三尊・逆三尊との決定的な違いですが、三山・三川、およびWトップ・Wボトムでは、ネックラインはかならず同値の水平線になるということ。


たとえば三尊では、山の高値が3点につき、そのあいだにはさまるように、谷の安値も2点になり、斜線でもネックラインをむすべました。

しかしダブルトップでは山の高値が2点だけなので、谷の安値は1点だけになり、斜めでネックラインをむすぼうとしても、むすべないのですね。

必然的に、その安値1点だけでネックラインを見繕うことになり、水平線しか作れません。

ダブルボトムも同様に、高値1点のみにつきネックラインは水平線しかひけません。



三山の斜線ネックラインは三角形になる


では三山も山の高値が3点なのだから、谷の安値2点で斜線ネックラインをひけるのではないか?

それはそれで、むすべてしまった場合はもう「三山」という形からぬけだして、別のパターンフォーメーション「アセンディング」や「ペナント」という三角形になってしまいます。(次ページ「トライアングル」参照)

三川も同様、「ディセンディング」や「ブロードニング」などの三角形に。



  • 三尊・逆三尊 → ネックラインは斜めもありえる

  • 三山三川・Wトップボトム  → ネックラインは必ず水平線


三山三川であれ三角形であれ、いずれにせよ線をブレイクしたほうに相場が進むことに、変わりはないです。

あまり呼び方にこだわる必要はありませんが、一般論として「三山三川・Wトップボトムのネックラインは水平になる」ということで、覚えておきます。


Wトップボトムの肩ライン斜線


なお、Wトップボトムの肩ラインについては右肩あがり、右肩さがりがありえ、必ずしも水平線ではありません。



三尊同様にダブルトップでは右肩さがりで売りの確度があがり、逆三尊同様にダブルボトムでは右肩あがりで買いの確度があがります


またロールリバーサルも機能し、三尊・三山・ダブルトップであればネックラインの下抜けで、支持ネックラインが抵抗線に。

逆三尊・三川・ダブルボトムであればネックラインの上抜けで、抵抗ネックラインが支持線になります。



三山三川・Wトップボトムの使用上の注意


三尊・逆三尊、三山・三川、Wトップ・ボトム、それぞれ逆張りのサインとして使うわけですが、もっとも逆張りのシグナルとして効力が大きいのは、三尊・逆三尊です。



よって初心者が逆張りをする場合は、なるべく三尊・逆三尊のチャートを探すようにし、三山三川やWトップボトムは捨ておくくらいがいいですね。

どうしても三山三川やWトップボトムでエントリーするなら、三尊・逆三尊以上に別のエントリー根拠をおぎなう必要があります。


二本の差し込み線とWボトム


たとえばWボトムであれば、「二本の差し込み線」のローソク足形状で根拠をプラスしてやる。



差し込み線は、大陰線の次に出現し、安くはじまって中央値より下でひける大陽線です。

本来は下降トレンド継続の売りシグナル。

下方乖離で出現しても、戻りが弱いため様子見に徹すべきローソク足形状です。

しかし下方乖離時に「二本の差し込み線」で二回差し込み線が出現した場合は、話が別



この場合は、買いシグナルに。

Wボトムと「二本の差し込み線」をあわせることで、ネックライン上抜けでそれなりの買い根拠になります。


SMC(6273)でローソク足形状の根拠を追加



SMC(6273)の2019年週足では、ダブルボトムが出現。

左肩では陽の包み線(リバーサルロー)、右肩では勢力線(明けの明星)といった、逆張り買いシグナルが出現。

さらに右肩あがりのダブルトップ。

こういうのは、ネックライン上抜けで買ってみるのはアリですね。



こんな感じに、ありふれた三山三川やWトップボトムのチャートでエントリーするなら、パターンフォーメーション以外の別の根拠を用意してやることが肝心ですね。


頻出するパターンでのポジポジ病に注意する


まあ三尊・逆三尊にくらべ、三山三川やWトップボトムは頻出しますので、これらを根拠にトレードすると、雑になる傾向があります。

はやい話、自分自身のトレーダーとしての目利きが「甘くなる」わけです。


これは結構問題でして、安易にエントリー・エグジットすることが多くなるから、短期目線になりがち。

トレード中毒におちいって、手数料がかさむことも多いです。


「ダブルボトムを見つけた! よし買いエントリーだ!」みたいな鳥頭で勝てるほど、相場は甘くありません

そんな短絡思考に陥ってしまうくらいなら、やはり探すべきチャート形状は、ありふれた三山三川やWトップボトムのチャートよりは、三尊・逆三尊のチャート

それも、ネックラインを同値水平にならしていて、肩と頭で距離バランスのとれた形状がいいですね。


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