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三尊と逆三尊の実践的な使い方
<ローソク足理論コース8>




チャート形状で株の売買タイミングを見ることを「パターンフォーメーション」と言います。

その代表例が、三尊(さんぞん)・逆三尊(ぎゃくさんぞん)という形状。

三尊・逆三尊は逆張りサインとしては、非常に強力なチャートです。

ぜひモノにしましょう。


目次

三尊



三尊では山を3つ形成。

中央の山は高くそびえたち、左右の山は中央の山より低いです。

三尊は3つの山が、頭と肩に似ていることから「ヘッドアンドショルダー」とも言われます。

実際、中央の山を「」、左右の山を「左肩・右肩」とよんだりします。


左肩と頭で高値を上に更新するものの、右肩で高値をはじめてきりさげ。

相場反転の売りシグナルとして、とらえることができるわけです。


ネックライン



また山を3つ作ることで谷2点(安値2点)も作られ、そこでサポートライン(支持線)をひくことができます。

このときのラインを「ネックライン」と言います。

これは、3つの山を頭・肩と見立てたとき、ちょうどこのラインが首(ネック)の場所にくるため。

三尊での明確な売り時は、3つ目の山を形成して、このネックラインを割ったあととなります。


逆三尊



逆三尊は、三尊の反転バージョン。

ヘッドアンドショルダーボトム」ともよばれます。


下方乖離時に、頭から右肩で、安値をはじめて上に更新。

また3つの谷によって山2点(高値2点)も作られ、そこでレジスタンスライン(抵抗線)のネックラインがひけます。

右肩がでたあと、ネックラインを上抜ければ買いエントリーの合図です。



三尊と逆三尊の違い


  • 三尊 → ひときわ高い中央の山と、それを囲う左右の山の出現、支持ネックラインの下抜け上方乖離で売り

  • 逆三尊 → ひときわ低い中央の谷と、それを囲う左右の谷の出現、抵抗ネックラインの上抜け下方乖離で買い

  • 支持線 → 株価が下降して、その線にタッチすると上昇に転じる線(サポートラインとも

  • 抵抗線 → 株価が上昇して、その線にタッチすると下降に転じる線(レジスタンスラインとも


支持線・抵抗線の基本については、別記事参照。


● トレンドとレンジ(参考記事)


右肩さがりと右肩あがり


三尊・逆三尊の左右の肩は、基本形としては同値で肩をそろえることが多く、水平線をひけます。

しかし三尊では右肩さがりのほうが、そして逆三尊では右肩あがりのほうが、エントリーの確度はあがります



これは、右肩が低いほうが相場が弱いと認識され、株価がさがりやすい。

また右肩が高いほうが相場が強いと認識され、株価はあがりやすいためですね。


水平なネックラインがオススメ


ネックラインも、必ずしも同値の水平線でひけるわけではなく、斜めになることが多いことに、気をつけましょう。

初心者は、同値で水平なネックラインになっているチャートをさがすのがオススメ



ネックラインのロールリバーサル


ネックラインは一度ブレイクされると、ロールリバーサル(役割反転)することが多いです。


  • 三尊のネックラインはブレイク下抜けで、支持線から抵抗線になる(戻り売りポイント

  • 逆三尊のネックラインはブレイク上抜けで、抵抗線から支持線になる(押し目買いポイント



ネックラインをぬけたあと、再度逆方向からネックラインにタッチしてふたたび跳ね返されたら、そこは追撃買い、追撃売りのポイントになる。

覚えておきましょう。


ダマシに注意しよう!


三尊・逆三尊はあまりに知れ渡ったチャート形状なため、ダマシも多いです。

ネックラインをブレイクしないうちは、三尊に見えたものが、じつは上昇トレンドの継続だったり、逆三尊がレンジだったり

そんなことはいくらでもあります。


よって肝心なのは、エントリーポイント。

一番確実なのは、ネックラインをブレイクした時点です。

三尊ならネックラインを下抜けした時点で売り。

逆三尊ならネックラインを上抜けした時点で買い。

初心者は、その点を厳守するようにしましょう。


東エレから見る逆三尊の買い場


(クリックで拡大)


こちらは「東エレ」の略称で親しまれる、東京エレクトロン(8035)の2018年11月~2019年3月の日足チャート。

比較的キレイに決まっている逆三尊チャートとなっています。

右肩を形成後、株価16000円のネックラインを上抜いたところで、買い場となります。

このように、同値の山二点で抵抗ネックラインを水平に形成しており、なおかつ左肩、頭、右肩で横距離が均等のチャートを、見繕うといいですね。


(クリックで拡大)


2018年~2019年の週足では、このような感じに。

青枠線の四角形が、上述の日足部分。

ネックライン上抜け後、一回株価18000円まであがります。

しかしそこから下落して再度ネックラインを下に割って、肩の水平ライン14000円までくだる。

そのあと再度、ネックラインを上抜けて、無事24000円までの長期の上昇トレンドに転じています。


一例として、逆指値でいったん一度目の買いポジションを同値撤退。

そのあと再度ネックラインを上抜けたところで買い直すようにすると、良いトレードになりますね。


ネックライン・肩ラインは、16000円・14000円のような株価節目の水平線であれば、そのあとも強く意識されます。

初心者が三尊・逆三尊を使う場合、それらの水平線を根拠にエントリーするのがオススメですね。


配当利回りなどにも目を向けよう


ちなみに2018年12月の東エレは株価12000円までさがり、配当利回りはおよそ6%。

大型の値がさ株としては、だいぶ高い配当利回りです。

買って含み損になっても損切りせずに、配当目的で1年以上漬け置きしておく戦略も、アリと言えるでしょうね。


それでなくても、2018年初の最高値から同年12月の最安値までにかけて、東エレは株価24000円から12000円までさがって半値を達成。

下降トレンドで十分にさがって、下方乖離したあとです。

買わない手はないわけですね。

やはり三尊・逆三尊も逆張りトレードになりますので、高乖離しているものを狙うといいです。


時間軸ごとに見てみよう



また、こちらは東エレの月足になりますが、2018年12月の日足の逆三尊・大底にあたる部分では、ちょうど「切り込み線」がでています。

切り込み線の詳細は別記事にて。


● かぶせ線と切り込み線(参考記事)



切り込み線の大陽線は、大陰線の次に出現。

大陰線より低くはじまるものの、中央値より高くおわる形状です。

これが下方乖離時にでると、強い買いシグナルとなります。


このように、年足・月足のような上位の時間軸だと、ローソク足の形状が見やすく、週足・日足のような下位の時間軸だと、チャート形状が見やすいです。


富士通(6702)のチャート


こちらは富士通(6702)の例。


(クリックで拡大)


月足では三尊などのチャート形状がわかりにくく、週足ではローソク足形状がわかりにくい。

月足・週足・日足と、すべての時間軸のチャートを見ることが重要だというのが、よくわかりますね。



逆三尊などのチャートだけでなく、ファンダや割安性の側面もまぜて、複数の根拠でエントリー判断を強化できるのが、株のいいところです。

有効利用していきましょう。


参考までに、2018年12月の大底から2019年12月までの1年間で、東エレは株価12000円から25000円まであがっており、2倍以上(値幅100%以上)になっています。


三尊・逆三尊をうまく使う方法まとめ



ここまで条件をしぼりこむと、なかなかお目当てのチャートは簡単には見当たりませんが、慣れないトレード初心者は、まずはそうやって調査に時間をかけていくのが基本です。

ぜひトライしていきましょう。


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