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トライアングル
<ローソク足理論コース10>




代表的なチャート形状として、三角形・トライアングル(三角もちあい)とよばれるものがあります。

相場をやっていくうえで、覚えていて損はない形状ですので、しっかり見ておきましょう。

株でも使えますが、もっぱらショートが主役になる為替FXやビットコインで、多用される形状です。


目次

シンメトリカル



こちらは一番基本形となる三角形。

シンメトリカル・トライアングル」とか「ペナント」とかよばれます。

この形では、抵抗線(レジスタンスライン)と支持線(サポートライン)の距離が、どんどん縮まっていく様子がわかります。


  • 抵抗線 → 株価が上昇してタッチしたら、跳ね返されて下降しやすい線(株価より上にある線

  • 支持線 → 株価が下降してタッチしたら、跳ね返されて上昇しやすい線(株価より下にある線


● トレンドとレンジ(抵抗線と支持線の解説)


次第に抵抗線と支持線がかさなる点がありますが、この頂点(アペックスともよびます)に達するまえに、どちらかにブレイクすることが多い。

抵抗線を上抜ければ買い、支持線を下抜ければ売り。

ぬけたほうに素直に順張りでエントリーするのが、トライアングルの基本です。



三角形ではネックラインが存在しない


「三尊逆三尊・三山三川・Wトップボトム」との最大の違いは、三角形ではネックラインが存在しないということ。

ネックラインがないため、ブレイク前では「これは買い・これは売り」というのが、完全にわからないです。


● 三尊逆三尊(参考記事)

● 三山三川・Wトップボトム(参考記事)



三角形ではネックラインがないかわりに、抵抗線と支持線の両方がかならず存在します。


アセトラ・ディセトラ



アセンディング・トライアングル(上昇三角形)とディセンディング・トライアングル(下降三角形)。

それぞれツイッターなどのSNSでは、「アセトラ」とか「ディセトラ」とか略されます。

アセンディング(ascend)は「上昇」、ディセンディング(descend)は「下降」の意味。


  • アセトラ → 抵抗線が同価格の水平線、支持線が上昇する三角形

  • ディセトラ → 支持線が同価格の水平線、抵抗線が下降する三角形


それぞれアセトラは上抜け、ディセトラは下抜けの可能性が高いと言われますが、あまりアテにはなりません。


OLC(4661)のディセトラ例



オリエンタルランド(4661)は2015年~2017年の長期で、6000円の水平線をサポートにするディセトラが出現。

この場合は上抜けたため、上抜け時点で買いエントリーして現物放置が正解の形。

そのあとも、順調に上昇トレンドになっています。

2020年1月時点で、株価は15000円ほどまで上昇。


このようにトライアングルでは、実際に抵抗線・支持線のどちらかを抜けたあとに、売買タイミングを見るわけです。


ブロードニング



めったにでない形として、ブロードニング・トライアングル(逆ペナント)があります。

これは扇状に抵抗線が上昇、支持線が下降という形。


めちゃくちゃ不安定な相場ということの裏返しですので、下にブレイクする可能性が高いです。

しかし歴戦のプロも、この形は苦手な人が多い。

よほどエントリーに自信がないかぎり、初心者は様子見に徹したほうがいい形となります。

難しいことはしない」、相場の鉄則です。



ウェッジ


鋭角三角形としてはウェッジ(くさび)があり、上昇ウェッジは支持線・抵抗線どっちもきりあげ、下降ウェッジは支持線・抵抗線どっちもきりさげ。



フラッグ


三角形ではありませんが、フラッグとよばれる平行四辺形でも、上昇フラッグで支持線・抵抗線どっちも平行にきりあげ、下降フラッグで支持線・抵抗線どっちも平行にきりさげ。

この平行線を「パラレルライン・チャネルライン」とも言います。



ウェッジとフラッグのエントリー判断


上昇ウェッジ・上昇フラッグともに下ブレイク可能性が高いですが、これは下降トレンド中の「戻り目」として出現しやすい形状だから。

下降ウェッジ・下降フラッグにしても、上ブレイク可能性が高いのは、上昇トレンド中の「押し目」として、出現しやすいためです。



  • 下降トレンド中に上昇ウェッジ・上昇フラッグが出現 → 下抜けにそなえ売りエントリーの準備

  • 上昇トレンド中に下降ウェッジ・下降フラッグが出現 → 上抜けにそなえ買いエントリーの準備


こんなことが、言えますね。


ダイヤモンド



最後に、ダイヤモンド・ひし形

こちらもシンメトリカル同様、ラインをどちらかにブレイクしないと、完全に方向性のわからない形状です。


実際のトライアングルの使い方


三角「持ち合い」という名の示すとおり、トライアングルは、上と下、どちらかに抜けるまではレンジ相場です。

そのためレンジ内で「支持線まで下降したら買い・抵抗線まで上昇したら売り」という使い方も、もちろんできます。



ソフトバンクグループ(9984)は、月足で2013年から2016年にかけて、ディセトラを形成。

3300円(分割前6600円)の価格帯に、下ヒゲ込みの水平サポート線がありました。


この間、下降して3300円にタッチし、そこで跳ねかえされて株価の上昇した回数は、およそ7回

まあ実際どれだけ跳ねかえされるかは、あとにならないとわからない。

2回跳ねかえったあと、3300円のラインがサポートとして機能すると見なし、3回目以降で買いエントリーするのが適切です。

はずれた場合にそなえ、3200円あたりに損切り注文をいれておきます。


下降してくる抵抗線で、レンジ領域がせばまってきたら、レンジをぬけるのを待ちます。

今回は下にぬけてますので、空売りで順張り

3300円の水平線がロールリバーサルして、支持線から抵抗線になっています。

下から3300円に上昇してタッチしたところを空売りエントリーするのもアリですね。


7回もサポートとして機能した強力な水平線ですので、いざ下抜けてロールリバーサルした場合、その水平線はやはりレジスタンスとしても強力になります。


レンジ内トレードのコツ


レンジを抜けた後に順張りエントリーするのと比べ、レンジ相場内の逆張りは、短期トレードになりがちで、手数料負けしやすいことに注意しましょう。

初心者がこうしたレンジ相場でのトレードをするなら、以下の点に注意したいです。


<レンジ内でのトレードのやり方>

  • 時間軸を月足・週足などで長くとる

  • わかりやすい水平線が入ったチャート形状を選ぶ

  • 2回目の跳ねかえりで水平線にレジサポ機能があるとみなし、3回目以降の水平線タッチでエントリー

  • 損切りラインを守る


ただでさえ投資期間が短期になりますので、手数料負けしないように、週足や月足で長期的にトライアングルを形成しているかを見て、エントリーしましょう。


またアセトラやディセトラのように、水平線がしっかり支持線・抵抗線として機能するチャート形状がオススメ。

ディセトラなら水平支持線での買いエントリーにしぼり、アセトラなら水平抵抗線での空売りエントリーにしぼります

斜線の支持線・抵抗線での売買は、やはり上級者向けになります。


予測と別方向に相場が進んでしまった場合にそなえ、損切り注文も守るようにしましょう。




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