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景気敏感株とディフェンシブ株の違い
<株投資のイロハ5-11>




ここでは、株の分類方法のひとつである「景気敏感株」と「ディフェンシブ株」について、解説していきます。


目次

業種と銘柄コード


まず、会社には「業種」というものがあります。


セブンイレブン(3382)だったら小売業。

ドコモ(9437)だったら通信業。

トヨタ自動車(7203)だったら自動車業。


どんな商売をしているのか」を一言であらわすのが、業種ですね。

業種は「セクター」とも呼ばれ、セブンイレブン、ファミリーマート(8028)、ローソン(2651)であれば、「小売セクター」とか「コンビニセクター」とか呼ばれるわけです。


  • 業種 → 会社の仕事内容のこと

  • セクター → 株をグループ化したもの(業種以外にも、旬なテーマで区分されることもある)



図は代表的なセクター区分である「東証33業種」と、その銘柄コードのふりわけ。

銘柄コードとは、たとえばマクドナルドの「2702」のような4桁の数字のこと。

すべての日本株にはこの銘柄コードがあり、業種によってある程度数字の配置が決まっています

マクドナルドの「2702」なら、食品カテゴリーの「2000-2999」に該当。

あたっていますね。


マクロとミクロ


さて、株はこの業種・セクターによって、為替や指数などのマクロ経済(世界情勢)の影響の大きさが、だいぶ違ってきます。


マクロの影響をうけて株価の値動き(ボラティリティ)が激しくなりやすいのが、景気敏感株

いっぽうでマクロの影響をうけず、株価の値動きが穏やかになりやすいのがディフェンシブ株です。


ちなみに個別銘柄の業績、成長率、割安性を見て、会社分析をするのがミクロ分析

為替や指数以外にも、雇用統計などの世界情勢を見て、株式市場全体の値動きを分析するのが、マクロ分析となります。



  • ミクロ分析 → 会社の業績や財務を見る(個別株の値動きを予測)

  • マクロ分析 → 世界情勢や為替、指数を見る(株式市場全体の値動きを予測)

  • 為替 → 円やドルなどの各国通貨価値のこと(基本的には円高になれば株安、円安になれば株高)

  • 指数 → 日経平均株価やダウ平均株価など、その国のすべての株の株価をまとめた平均値のこと(指数がさがれば個別株もさがりやすく、指数があがれば個別株もあがりやすい)


為替や指数については、別の記事でも解説してます。


● 為替とドル円について(参考記事)

● 指数とは?(参考記事)


つまり、経済が低迷して世界がやばい状況になったとき、率先して株価がおちていくのが景気敏感株

世界経済の動向に関わらず、個別株独自の値動きを継続していくのが、ディフェンシブ株ということです。



  • 景気敏感株 → 世界経済(マクロ)に比例して、値動きが激しくなりやすい

  • ディフェンシブ株 → 世界経済(マクロ)の影響が特になく、値動きが安定しやすい


景気敏感株とディフェンシブ株を業種別に分類すると、以下のように。



外需と内需


また、しばしば海外での商売がメインとなる会社の銘柄は外需

国内での商売がメインとなる会社の銘柄は内需とよばれます。


外需は為替の影響をうけ、内需は為替の影響をうけませんので、ほぼ景気敏感株=外需株、ディフェンシブ株=内需株とよばれます。



  • 外需株 → 海外での商売がメインの会社で、為替の影響をうけやすく、景気敏感株とほぼ同義

  • 内需株 → 国内での商売がメインの会社で、為替の影響をうけにくく、ディフェンシブ株とほぼ同義


内需株と外需株の見分け方については、別記事で解説してます。


● 内需株と外需株の見分け方(参考記事)


BtoCとBtoB



ディフェンシブ銘柄は生活必需品を扱うBtoC銘柄であることが多く、そのことも株価の安定性を支えます。

また景気敏感株は製造業のように、私たちの生活にはさほど重要ではないBtoB銘柄であることが多いです。

そのため、株価がおちるときはとことんおちやすい、というわけです。

BtoCとBtoBの意味は、以下のとおり。


  • BtoC → Business to Consumerの略で、生活必需品など、一般人へのサービスをおこなう会社のこと(ディフェンシブ銘柄に多い)

  • BtoB → Business to Businessの略で、製造業など、他企業へのサービスをおこなう会社のこと(景気敏感株に多い)


景気敏感・ディフェンシブの値動き


● 時価総額と値動き(復習記事・大型株と小型株の値動き)


本サイトは別記事で「大型株は値動きがゆるやかで、小型株は値動きが激しくなる」と解説しています。

それをふまえると、以下のことも言えますね。


  • 大型株のディフェンシブ銘柄 → 値動きが安定している(初心者にオススメ

  • 大型株の景気敏感銘柄 → 値動きが激しい

  • 小型株のディフェンシブ銘柄 → 値動きが激しい

  • 小型株の景気敏感銘柄 → めちゃくちゃ値動きが激しい



短期トレードが得意な人ほど、小型の景気敏感銘柄がむきますし、逆に長期投資では、大型のディフェンシブ銘柄がむくと言えますね。


景気敏感・ディフェンシブまとめ


いろいろ難解な単語がでてきましたので、ここで一旦まとめましょう。


(クリックで拡大)


  • 景気敏感株=外需株、BtoB、小型で短期向け、優待なし

  • ディフェンシブ株=内需株、BtoC、大型で長期向け、優待あり


まあ色々書きましたが、ようするにディフェンシブ株のほうが値動きがゆるやかで安定しているので、株初心者や長期投資家であれば、景気敏感株よりディフェンシブ株のほうがオススメですよ、というお話です。


株初心者は長期投資で成功しやすい


まったく相場の知識がない初心者は、株の長期投資で成功しやすいです。

なぜなら、自然と大型株のディフェンシブ銘柄を選んで買っているためですね。


たとえばオリエンタルランド(4661)のようなディズニーランドの遊園地銘柄。

マクドナルド(2702)、吉野家(9861)、すかいらーく(3197)などの外食銘柄。

どれも長年つづいていて、みなさんにはなじみのあるサービスの会社です。

これらはすべて、大型株のディフェンシブ銘柄となります。


  • 長年つづいている → 昔から続いていて時価総額が大きい → 大型株

  • 私たちになじみがある → BtoCで生活必需品サービスが多い → ディフェンシブ銘柄


株の知識がない人は自然と、こういう会社の銘柄を買ってしまうのですね。

安川電機のような景気敏感株を知っていて、わざわざそれを最初に買う銘柄として選ぶ人は、少ないわけです。


(クリックで拡大・SBI証券スマホ株アプリより・マルハニチロの優待)


そしてこういったディフェンシブ銘柄は、株主優待が多いことも特徴的。

景気敏感株では、株主優待があまりありません。


私が株初心者に株主優待銘柄をオススメするのは、こういった理由です。

株主優待のある銘柄は大型のディフェンシブ銘柄が多く、自然と長期投資にむく構造になっている、というわけですね。


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